ルーアンの西にある大規模な修道院の遺構。
この辺りはセーヌ川が大きく蛇行していて、なかなか行くのが大変。おそらく車以外では行けないのでは。
この修道院は654年ごろに聖フィリベールにより設立され、その50年後には700人の修道士を含む1500人が暮らす大修道院に発展したそうである。しかし841年にバイキング(ノルマン人)により破壊され、廃墟になってしまった。
その後、1020年から再建され、再度1500人以上の人が暮らす大修道院となった。
ところが、宗教戦争で壊滅状態になり、フランス革命で崩壊。その後が悲惨。1793年、修道院全体が競売にかけられ、買収人の一人がここを石切り場にしようと教会内部と頂塔を爆破したのだそうです。1852年、新しい所有者が破壊を食い止めたのですが、その時にはもう元には戻せないほど破壊されていたのです。
このため、多くの建物が失われ、屋根のない2つの教会(ノートルダム教会とサンピエール教会)のファザード(正面)と壁などの一部が残されている。
1947年に国有化され、ノルマンディーの古いロマネスク建築様式を残す重要な建築物として大切に保護されている。
それでは、この廃墟の修道院跡をご覧ください。
では、また明日!