鹿角花輪駅の郊外にある尾去沢鉱山(おさりざわこうざん)に行って来ました。
尾去沢鉱山では、708年(和銅元年)に銅山が発見されたとの伝説が残されており、1978年(昭和53年)に閉山しました。跡地はテーマパーク・史跡 尾去沢鉱山として開業している。
坑道の入り口。冷気がピューピューと出てきています。
最初はコンクリート壁の坑道ですが、
そのうち岩肌の坑道になります。トロッコのレールをみると、鉄道ファンとしても萌えるものがあります。
いかにも坑内といった風景が続きます。温度は13度くらいで年中一定とのこと。
ワインやら酒やらが熟成されています。
当時の坑道内の事務所を再現した展示もあります。
見せ場では、緑色や赤色の照明でライトアップされています。ここはマインキャニオンとのことで、鉱脈にそって採掘したため、岩の割れ目となっています。
このように出口までの距離が表示されていますので、安心です。
慶長3年(1598年)、初代の金山奉行となる北十左衛門によってまず白根金山(現在の小真木鉱山)が、続いて五十枚、西道、槙山など尾去沢の諸金山が開発され、「田舎なれども南部の国は西も東も金の山」と民謡にうたわれるゴールドラッシュの時代でした。
江戸時代に掘られた坑道が完全な形で多く残されています。
坑道は幅2尺(60cm)、高さ3尺(90cm)ですが、この大きさは人が座って鎚と鏨とで掘る最小限の坑道で、これが江戸時代の標準的な坑道の大きさだそうです。
隠れキリシタンの人夫もたくさんいたそうな。その人たちによる十字に掘られた岩も展示されていました。
突然あらわれるエスカレーターに驚く。
外にある選鉱場跡は、さながら廃墟のようでした。